不和のアート:芸術と民主主義(The Arts of Dissent: Art and Democracy)

不和のアート:芸術と民主主義
The Arts of Dissent: Art and Democracy

民主主義と芸術との関係を議論する場としての展示、ワークショップ、ディスカッション

新型コロナウイルス感染拡大と並行して政治が大きく動きつつあるこの時代に、アートは何ができるのだろうか。この緊急企画は、政治、特に民主主義と芸術との関係を議論する一時的な場として作られた。
ミャンマーのクーデターを扱ったカミズの展覧会「Masking/Unmasking Death 死をマスクする/仮面を剥がす」と併設で行われ、東アジアのアクティヴィストたちの版画コレクティヴのDIY的ネットワークの日本におけるハブであるA3BC (Anti-War, Anti-Nuclear and Arts of Block-print Collective)、権力における矛盾を表現する台湾の作家 郭佩奇 (Pei-Chi KUO)、ベラルーシにおける民主化運動を作品化してきたイリヤ・イェラシェビッチ (Ilya Yerashevich)、現在の戦争状況に対する「声」を集めるイラン出身のアーティスト セピデ・ハシェミ (Sepide Hashemi)、都市空間と視覚メッセージの関係を考察する中島りか (Rika Nakashima) などの作品や活動を紹介しながら、会期を通じて、アジアを中心に起こっている政治的な問題、民主主義とアートの関係、そして現在進行中のロシアによるウクライナ侵略の問題を、展示やワークショップ、そしてディスカッションを通じて考える場となった。