音楽教育支援活動

事業紹介

「音楽教育支援活動」は、子どもたちの文化芸術への関心を高め、豊かで健全な育ちに寄与することを目的としており、東京藝術大学出身の若手演奏家や大学院生などを活用しながら、足立区立の小・中学校やこども園において音楽教育に関する支援活動を行なっています。音楽鑑賞会やワークショップ、部活動や課外活動の演奏指導補助、音楽科授業等の補助などの訪問型活動を展開し、子どもたちにさまざまな音楽体験をひらいているほか、小学校の音楽科教員を対象とした研修会なども実施しています。これらのプログラムの年間実施件数は2019年度に60件を超え、毎年1万人以上が参加するプロジェクトとなっています。地域、教育現場、大学、アーティストがダイナミックに連携・協働しながら取り組みを続けており、単なるイベントや短期的な展開に終わらない「足立区の学校文化」として地域の教育現場に定着・浸透しています。

これまでの事例

小・中学校やこども園での音楽鑑賞会

 音楽鑑賞会の実施にあたっては、邦楽(箏や尺八など)と洋楽(声楽や器楽など)の2種類のプランを実施校に提示し、計画を立てていきます。熱意ある演奏家たちの多彩なプログラムには、手拍子や歌などで子どもたちが参加できる部分も積極的に取り入れられており、好評を博しています。

鑑賞会

金管バンドや吹奏楽部の演奏指導

 小・中学校の金管バンドや吹奏楽部に藝大の卒業生や在学生を派遣し、基礎・基本を中心に専門的な技術指導を行なっています。実施校との綿密な打ち合わせで複数回の指導が可能になるケースも増えており、間近で本物の音を聴きながら教わる経験は、技術だけでなく意欲の向上にもつながっています。

演奏指導

教員研修会

 年に1回、藝大千住キャンパスを会場に、区立小学校の音楽科教員を対象とした研修会を実施しています。管打楽器や合唱の指導法研修、指揮法の講習など、教員の声を聞き取りながら現場の実情に即したテーマを取り上げています。

教員研修会